Illustrator RYO KANEYASU

LIVE BETTER B&G.jpg

2019年も残すところ数日となりました。いよいよ来年はオリンピックイヤー。2020って響きがもはや未来です。

この10年を振り返ると世の中も随分と変わったものです。昔から読んでいた雑誌が次々に休刊、廃刊となったり、訴求の場がSNSやYoutubeと多様化したり。オンラインとオフライン、どっちにも対応していかないといけない時代になりました。所謂マスメディアがトレンドをコントロールしていた00年代以前と比較すると、大企業よりも資本力で負けている個人のブランド、ショップも工夫とやり方次第では勝てるケースが増えたのではないでしょうか。勿論簡単なことではありませんが。

2014年に会社を始めるにあたって5つのブランドが何も持たない僕と契約をしてくれました。その中の1ブランドにイラストレーターのRYO KANEYASUさんが手がけるブランドがあります。たまたま出会って、2~3型だけ展示していたTシャツのグラフィックに惹かれて、僕に卸をさせてくださいってナンパしました。応援してくださる方もいたのですが、僕の力不足もあって数年は全然売れませんでした。本人もイラストレーターとしてそんなに売れてなかった。はず。

それが今では大企業のイラストをやったり、この時代に生き残っているかっこいい雑誌のイラストを書いたり、引く手数多の売れっ子先生です。どこから大きな案件が降ってきたのかを尋ねるとInstagramを通じてだと教えてくれました。めちゃくちゃ今っぽい。名前が売れても偉ぶらない、謙虚な姿勢も最高なんです。

そんなRYO KANEYASUさんのイラストが“世界最大級のアートを渋谷宮下公園に”というプロジェクトで2018年より2年くらいですかね、仮囲いにデカデカと。毎日通勤で使用する道に売れない頃から知ってる先生のアートワークが数百メートルに亘ってある高揚感と勝手な満足感。僕ら関係ないプロジェクトなんですが、こんなに嬉しいことはない。通る度に誇らしい気持ちをくれた仮囲いも徐々に解体が始まりました。渋谷の街も時代も急速に変わっていきます。

仮囲いが無くなるの寂しいなと思っていたらアニメーションとなって渋谷の至る所に設置されているデジタルサイネージで流れていました。ちょっとエモい感じになって損しました。肝心のブランドの方は2020年を迎えるにあたり、2度めのブランド名変更を行います。LIVE BETTERという名前で今までよりも発音しやすくなります。

こんなにブランド名が変わることもなかなか無いのですが、らしくていいかなと。