OBONGJAYAR - STILL SUN

AW18シーズンから日本におけるディストリビューション契約を結んでいるロンドンのブランドNICHOLAS DALEY。ニックが手がける洋服からはいつも音楽の匂いがする。スコットランドとジャマイカのミックスである自身のルーツをコレクション制作の基軸としていて、そこに音楽やサブカルチャーがシーズンのエッセンスとして乗っかってくる。

正式に契約を結んでから初めてのショーはRED CLAYと銘打ってShabaka HutchingsやMansur Brownといった現在のロンドンのジャズシーンにおけるキーマン達をモデルとして起用し、ランウェイショーの代わりにライブ形式でプレゼンテーションを行った。来場して頂いたゲストのケアもそこそこに、気がつけばライブに夢中になっていた。

2シーズン目となったSS19シーズンはRED CLAYのショーに参加したメンバーに加え、日本でもよく知られているCosmo PykeやDon Lettsらをサラッと”友情出演”という格好で呼べてしまうニックの顔の広さとロンドンの音楽シーンにおける彼の人気を改めて再確認。超豪華なアーティスト達がニックのショーの為だけにその日限りのバンドとしてライブをするわけだが、そのクオリティの高さが半端じゃない。

個性派揃いの中において異彩を放っていたのがObongjayarだった。なんとも言えない心地よさのあるダミ声と独特のフローに完全にやられてしまった。ナイジェリア出身でアメリカのヒップホップに大きく影響を受けながらロンドンで育った彼の音楽はなんだかとっても新しく聞こえる。そんなObongjayarが最近リリースしたStill Sunという曲が最近のお気に入りである。最近アップされたCOLORS STUDIOSでは年明けからデリバリーするNICHOLAS DALEY SS20 Collectionのタイダイのシャツを着ている。オフィシャルのMVもとても素敵だけど彼にはニックの服がしっくりくるなぁと。